風土づくりの最も重要なキーは「徹底する」ということである。
その徹底した経営ポリシーが遺伝子となり、企業を成長させて行く。
「生物と無生物のあいだ」(福岡真一著 / 講談社現代新書)という、
生物のDNAについて書かれている本が最近売れている。
私も最近手に取ったのだが、生物のメカニズムの凄さを知るとともに、
会社という“動的集合体”にも、生物と同様のメカニズムが当てはまる
のではないか、と感じた。
「生物とは何か?それは自己複製するシステムである」
とその本の中では記述されている。
では会社に例えるとどういうことだろうか?
「自己複製するDNAがしっかりと存在している会社」 が
「生きている会社である」と言えるのではないろうか。
生物にDNAがなければ、砂の城のごとくに生物は崩壊してしまい、
元の無秩序な元素へ戻ってしまう。
会社にとってもそれは同じことで、
“DNA”がなければ、ゆくゆくは砂の城のごとくに崩壊してしまうだろう。
もし、表面的に長期に存続したとしても、
ある拍子に、外的・内的風圧がかかったとたん、
耐え切れずに崩壊する可能性が高いのではないだろうか。
ちなみに、生物のDNAは4つの塩基(アデニン、グアニン、チミン、シトシン)
から構成され、その遺伝情報が20種のアミノ酸の配列を決定し、
そのアミノ酸配列によって2万種以上のたんぱく質が構成され、
生命活動を継続している。
会社の“DNA”も、実は、シンプルな4つ程度の理念がある上で、
その理念情報により会社の施策方針が20個程度決定され、
それらをベースに日々の「会社」が活動していくための多くの施策が
実施されている、と捉えてみると、生命活動と実によく似ていると思う。
また、生命には更に驚くべき機能がある。
多少専門的でわかり難いことをご容赦していただきたいが、
生命を維持するためのエントロピーの増大の法則に抗う
唯一の方法についての記述である。
「やがては崩壊する構成分子をあえて先回りして分解し、
常に崩壊速度よりも早く再構築を行うことが出来れば、
増大するエントロピーを系の外部に捨てていることになる。~中略~
唯一の方法は、システムの耐久性と構造を強化することではなく、
むしろその仕組み自体を流れの中に置くことなのである。」
(本著165ページより引用)
読めば読むほど、会社とは生命活動に限りなく近いと思えてくる。
山谷@会社は生命体の集合だった。
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