2008年9月24日水曜日

Vol.037 企業の成長と「節目」の関係性

企業の成長と「節目」は何らかの関係性があるのではないか…?
と、ふと思い付いたので、「節目」という言葉をgoogle検索してみた。

検索順位は日々変動するが、
その時は宮崎県の「えびの市役所」のHPが上位に表示された。

そこには、「人生の節目に」というタグの中に以下の項目が分類されていた。
“妊娠・出産”“育児・教育”“成人・就職”“結婚・離婚”
“家庭生活”“退職・高齢”“家族が亡くなったとき”

なるほど・・・


次に「会社の節目」で検索をしてみた。
上位に表示されたのは、あるメーカーの採用ページだった。

そこには、
「(前略)ですから、××プレスでは、入社式・創立記念日、
社内成人式などの人生、会社の節目で式典を開いて社員全員でお祝いし、
先人先輩やこれまでお世話になったかたがたに思いを廻らせ、
新たな気持ちでがんばっていこう!という『想い』を大切にしているんです。」
とあった。

この会社のHPを見てみると、
なんと創立1938年、今年で70年周年を迎えた超老舗メーカーだった。
70年もの間、さまざまな環境変化に対応し続け、
その会社の価値を世の中に提供し続けていくことは、並大抵のことではない。

そこには、その会社独自の、いつの時代でも揺るがない経営ポリシーや
経営風土があるに違いない。
「会社の節目」というテーマで、これほど熱く語れるくらい、
節目を大切に着実に生きてきた会社である。

最近、私の同世代の人間よりも、むしろ、若いエネルギーのある人たち?
のほうが、「内定式」「入社式」から始まるこうした節目を、
大切に捉える傾向があると感じるのは、私だけだろうか。

山谷@節目は企業の遺伝子かも・・・

2008年9月17日水曜日

Vol.036 え、そこまでやるの?!

「顧客のことを顧客以上に知る」

これは、ソリューション営業(問題解決型営業)をする上での
鉄則の一つであるが、そのために、どこまで顧客へ入り込むのか?

普通は自社の事業ドメイン・商品の範囲以上にサービスしてまで
入り込まないと思うのだが、そんな枠は当り前のように取り払い、
「顧客へ入り込む」という営業法則を、これでもかというほどに
徹底している会社がある。

こういうこと徹底する会社は強い。
顧客のことを知るためには、自社が着手したことがないドメインまでも
事業化してしまい顧客の懐へ入っていく。
むしろそこでいうと、顧客自体が新規事業の一つのような存在である。

顧客を知るためであれば、自社の社員でさえ、
「え、そこまでやるの?!」ということを平気で実行してしまう。
そうしたパイオニア社員を称えるのがその企業の営業風土だ。

風土のキーワードは「徹底して継続する」ということであるが、
それが出来そうで、なかなか出来ない会社が多い。

この「徹底して継続する」ということを本気で実践する組織のみ
風土のDNAが残る。


山谷@キーワードは「徹底して継続する+本気」だ!

2008年9月10日水曜日

Vol.035 「地」=「風土」

先日、ある会社の営業企画をやっていた人から話を聞いた。
彼は、今から数年ほど前にその会社の営業デザインを手掛けていた
人物である。

彼がいた会社では、ネットを使った広告商品の販売をしていたのだが、
営業の伸び悩みの原因を特定する作業にあたって、
ある重要な事実に行き当たった。
それは、その会社の「営業の地」という事実である。

その会社は、もともと、創造性が高く狩猟型の人物の採用を多く
行っており、営業には特にそうした人材を配置していた。
しかし、一方で、その会社のネット広告の設計は、広告の機能毎の
細分化が進み、販売方法が詳細に決められている状態であった。

つまり、営業スタッフに自主性や創造性を発揮する機会はほとんどなく、
「販売マシン」のような役割となっていたのである。

この事実に行き当たり、彼はそれまでの細分化された機能別販売手法を廃止し、
営業スタッフの創造性が高く発揮出来、かつ自由度の高いネット広告仕様に
設計変更を行った。

結果は言うまでもなく、この設計・販売方法の自由化が、
それまで停滞していた営業成績を飛躍的に伸ばすこととなった。

どうやったら売上が増加するか?
顧客と商品と営業力。

ついつい、マーケットにばかり目が向きがちであるが、
実は、答えは社内の営業風土と商品のバランスにあったということだ。

これは、この会社だけに当てはまることではなく、
どこの会社にも当てはまる話ではないだろうか。

「会社の地」そして「営業の地」。
「地」はイコール風土だ。


山谷@「地」の営業!

2008年9月3日水曜日

Vol.034 会社の“DNA”

風土づくりの最も重要なキーは「徹底する」ということである。 
その徹底した経営ポリシーが遺伝子となり、企業を成長させて行く。 

「生物と無生物のあいだ」(福岡真一著 / 講談社現代新書)という、
生物のDNAについて書かれている本が最近売れている。 
私も最近手に取ったのだが、生物のメカニズムの凄さを知るとともに、 
会社という“動的集合体”にも、生物と同様のメカニズムが当てはまる
のではないか、と感じた。 

「生物とは何か?それは自己複製するシステムである」
とその本の中では記述されている。 

では会社に例えるとどういうことだろうか? 
「自己複製するDNAがしっかりと存在している会社」 が
「生きている会社である」と言えるのではないろうか。 

生物にDNAがなければ、砂の城のごとくに生物は崩壊してしまい、 
元の無秩序な元素へ戻ってしまう。 

会社にとってもそれは同じことで、 
“DNA”がなければ、ゆくゆくは砂の城のごとくに崩壊してしまうだろう。 
もし、表面的に長期に存続したとしても、 
ある拍子に、外的・内的風圧がかかったとたん、 
耐え切れずに崩壊する可能性が高いのではないだろうか。 

ちなみに、生物のDNAは4つの塩基(アデニン、グアニン、チミン、シトシン) 
から構成され、その遺伝情報が20種のアミノ酸の配列を決定し、
そのアミノ酸配列によって2万種以上のたんぱく質が構成され、
生命活動を継続している。 

会社の“DNA”も、実は、シンプルな4つ程度の理念がある上で、 
その理念情報により会社の施策方針が20個程度決定され、 
それらをベースに日々の「会社」が活動していくための多くの施策が
実施されている、と捉えてみると、生命活動と実によく似ていると思う。 

また、生命には更に驚くべき機能がある。 
多少専門的でわかり難いことをご容赦していただきたいが、 
生命を維持するためのエントロピーの増大の法則に抗う
唯一の方法についての記述である。 

「やがては崩壊する構成分子をあえて先回りして分解し、
 常に崩壊速度よりも早く再構築を行うことが出来れば、
 増大するエントロピーを系の外部に捨てていることになる。~中略~ 
 唯一の方法は、システムの耐久性と構造を強化することではなく、
 むしろその仕組み自体を流れの中に置くことなのである。」
(本著165ページより引用) 

読めば読むほど、会社とは生命活動に限りなく近いと思えてくる。 


山谷@会社は生命体の集合だった。