2009年6月10日水曜日

Vol.072 コミュニケーションの使い分け

経営メッセージとは、顧客と顧客満足について社員に語ることであり、
それを語り続けることこそが経営者の役割だ。

では、どう語り続けることが必要なのだろうか?

先日、とある会社へ訪問した際、間接部門の責任者が
「社員へはあまり直接メッセージを話したりはしないですねえ。」
とおっしゃっていた。

なるほど。
大企業であれば、当然、経営方針などは、
階層・権限委譲のシクミにおいて
 『社長』→『役員』→『部長』→『課長』→『メンバー』
という風に伝えていくことが一般的であり、効率的であることは当然だ。

しかしここで仮に、この伝達力を%で表してみたらどうだろうか。
1人がダイレクトに相手に伝えた場合の伝達割合を90%と仮定してみる。
(これでも高いと思うが)
また、他人から聞いた話を別の相手に伝えた場合の伝達割合を80%と
仮定してみる。(これも高いと思うが)

そうした場合、
社長の考えを100%とした場合、
 『社長』から『役員』へ=90%
 『役員』から『部長』へ=90%×80%
 『部長』から『課長』へ=90%×80%×80%
 『課長』から『メンバー』へ=90%×80%×80%×80%
 =46%となる。

「他人から聞いた話を伝える」ということを80%と仮定したが、
これをもし、70%、60%と仮定した場合には、
3人4人を介して最後に伝えられた人にはかなり伝わっていないこととなる。

(参考:『組織力を高める~最強の組織をどうつくるか~』
 著 古田興司・平井孝志/東洋経済)

もちろん、各管理職階層において、上下の橋渡しをする役割はとても重要であり、
下位の者への翻訳機能を兼ねているために、重要なプロセスであることは間違いない。

しかし、常にこの仕組みだけに頼った伝達では、知らず知らずの間に
ギャップが出来てしまう。
このギャップを埋めることが「ダイレクトコミュニケーション」である。

階層翻訳コミュニケーションと、ダイレクトコミュニケーションの
メリット・デメリットをそれぞれ理解した上で
年間のコミュニケーションプランを考えることが重要だ。


山谷@使い分けるコミュニケーション 

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