2008年12月24日水曜日

Vol.049 2009年は真の企業価値がわかる年

毎朝、新聞を見るたびに暗いニュースが掲載されているのが当り前と
なってしまった2008年も、あと1週間ほどとなった。

サブプライム問題から端を発した今回の世界同時不況は、
7月のゼファー(一部上場。2007年3月期は売り上げ1279億円、
経常益117億、純利63億)の倒産に象徴されるように、
アーバンコーポレーション、モリモトなど前期営業黒字を計上した
会社を次々に倒産に追い込み、不動産業界に大不況の波をもたらした。

そしてこの波は、不動産業界にとどまらず、
日本を代表するグローバルカンパニーであるトヨタやソニー、
パナソニックなど、ほとんど全ての業種に想像以上の打撃を与えている。

2009年には、この大不況はさらにどん底を目指して落ち続けることが
予測される。
現時点では、この景気の回復は早くても2010年の夏以降という意見が
メジャーとなってしまっている状況である。
(12月22日付 日経新聞「社長100人アンケート」より)

ところで、昨年の12月。
昨年末の時点で、この状況を予測出来た経営者はほとんどいないのでは
ないだろうか?
たった半年余りで、いざなぎ景気を上回ると言われた上昇気流が、
180度以上も悪化してしまうとは、流石に誰も予測出来なかったと思う。
今は、どこの企業も自社の生き残りをかけ、過剰な設備・人員の調整を
必死に模索している状態だ。

さて2009年。
厳しい状況が続くこういう時代だからこそ、そこで底力を発揮する会社が
「本物」の会社なのではないだろうか?
本当の企業価値とは、世の中が成長曲線にある時ではなく、
減衰曲線にある時にこそ、はっきりと見極められるはずである。

来年出会う元気な企業こそ、本物の企業風土を持っているに違いない。


山谷@2009年がんばろう!

2008年12月17日水曜日

Vol.048 ピンチをチャンスに変える会社の条件

先週、ある会社の社名変更式典があり、
弊社としても陰ながらお手伝いをさせていただいた。

その中で、社長が冒頭のスピーチで、社名変更にあたっての心構えとして、
「一つは、これまでの先人が築き上げて来た数々の財産に対して感謝を
忘れないこと。
二つ目は、これまでのやり方から脱却して新たな時代に対応していくこと。
三つ目は、人が財産であること。社員の力が財産なので、これからの
厳しい時代を全社員で総力を挙げて乗り切って行って欲しいということ。」
という3つの話をされた。

その後、いくつかのプログラムがある中で、
「若手社員5人による、具体的な仕事の現場で成果を生むためにどう
行動しているか?」という座談会があった。

その座談会の中では、顧客視点でのソリューション成果をどのように
発揮していくか?という話が、1人1人の実際の経験に基づいて議論された。
まさに、社員1人1人の本気度が会社を進化(変化)させるという具体的な
話であった。

社長の方針と社員1人1人の具体的な実践。
この両輪がなければこれから当面続くと思われる21世紀大恐慌を
乗り切ることは出来ないと感じた。
また、この会社はこの厳しい時代であるからこそ、こういう社員がいれば
必ずやピンチをチャンスに変えて行くのであろう、と実感した。

今の時代こそ、経営陣と社員の意識の合致度合いが、成果に直接影響する
時代なのだと、改めて思った式典であった。


山谷@1人1人がベース

2008年12月10日水曜日

Vol.047 企業DNAは生き残るために進化してきた証

先週に続き、12/3発売のリクルートOBの書いた人生相談(?)本、
「食いしばるために奥歯はあるんだぜ」(大條充能/ポプラ社)を
取り上げたいと思う。

↓アマゾンのページはこちら
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591107132/

前回も紹介したが、冒頭の部分では、著者と同じリクルート出身の
横山清和さん(現在はコーポレートウエア研究所代表)が
メッセージを送っている。

そのメッセージの中で、
リクルートの風土が端的に表現されている部分が興味深いので、
前回紹介したのだが、今回はさらにその続きを紹介してみようと思う。


==以下抜粋(前回の続き)==

リクルートが成長を続けてきた、もっともプリミティブな仕掛けが、
「元気か、元気じゃないかをお互いに気にする」ということだ。

元気ならば、「お前は何をしたいの?」という問いがすかさず発せられる。

元気がなくても、「お前は何をしたいの?」と問いかけられる。

これは弱っている人間には、かなりきついことなのだけれれど、
自分をとりまく現実に対して不満を言ったり、
評論家めいた醒めた発言をせず、
「とにかく、どんどん前向きにとらえて、元気にやっていけ!」
というのが、リクルートなのだ。

===============

これくらい、はっきりと、1960年の創業以来、約50年にも渡って、
前向きすぎるくらい前向きな『DNA』を残し続けている会社は、
珍しいのではないか?

リクルートのこうした風土を、
「イケイケどんどん」「何も考えてない」「適当だ」「いい加減だ」
という風に片付けてしまうのは簡単だし、
実際そう言われることが多いのも重々承知である…。

しかし、本当にそんなにいい加減で、
50年もの間、このような『DNA』を連綿と残し続けられるのだろうか?

『DNA』は種の保存のために進化する。

やはり、なんだかんだ言って、こういった『DNA』は、
厳しい状況の中でも生き残るために、進化してきた証のようなもの
なのではないだろうか。


山谷@私の『DNA』は何なんだろう?

2008年12月3日水曜日

Vol.046 元気か元気じゃないかを気にする風土

本日12月3日、「食いしばるために奥歯はあるんだぜ」(大條充能/ポプラ社)
という人生相談本?が出版された。

↓ポプラ社のページ
http://www.poplar.co.jp/korekara/tankoubon/003070.html


著者は、リクルート在籍中の7年間、そしてリクルートを退職してから
今に至る10年間の合計17年間、リクルートの社内報「かもめ」で、
「愛と怒りの地平線」という人生相談コーナーを連載し続けている。

そしてこの「かもめ」のコーナーを皮切りに、「ダ・ヴィンチ」や
「フォレント」といったリクルートの市販誌にも、人生相談コーナーが
次々と立ち上がった。

この本はそれらの人生相談をピックアップしたものである。

内容をあれこれ説明するよりも是非、手に取って読んでいただきたい。

さて、その本で、同じくリクルート出身の横山清和さん
(現在はコーポレートウエア研究所代表)が「はじめに」というページで
メッセージを送っている。

==以下抜粋==

この人生相談に横溢(おういつ)する空気は、
リクルートの成長の轍(わだち)と重なっている。

「元気」×「何をしたいのか」=「成長」
この掛け算が、リクルートの風土の真ん中にある。

リクルートが成長を続けてきた、もっともプリミティブな仕掛けが、
「元気か、元気じゃないかをお互いに気にする」ということだ。

========

私自身もリクルートに育ち、リクルートの風土を受け継いでしまったが
(幸か不幸か…)、
確かにその風土=「元気か、元気じゃないかをお互いに気にする」という
DNAが今も生き続けている気がする。


山谷@元気か元気じゃないか?