2008年11月19日水曜日

Vol.044 発掘と育成が伝統となる

前回コラムに引き続き、楽天・野村監督の本の紹介になるが、
今回紹介するのは、今年2月に出版された
「野村の流儀~人生の教えとなる257の言葉~」(野村克也著/ぴあ)
という本である。

この本には、「プロとは何か」「リーダーとはどうあるべきか」などに
関しての野村監督の「名言」が、1ページに1つずつ載っている。

半年ほど前に購入して一度読んだのだが、今また読み返してみると、
最初に読んだ時とは別の言葉に惹きつけられたり、別の視点で
新たに感じることがあったり、とにかく学ぶべき点が多い。

噛めば噛むほど味が出るというか、知れば知るほど勉強になる。


その中の「組織のあり方」(161ページ)という章ではまず、
“チームづくりの基本は「人材発掘」と「人材育成」である”
と語っている。

企業組織を考えるにあたっても、まさに野村監督の言う通りである。

強い企業や、伝統ある企業は、人材採用や人材登用(つまり人材発掘)
に対して、他社には見られないような「こだわり」が必ずある。
決して、「使い易い」人間だけを採用・登用はしないものである。


また、人材育成については、こうも書いてある。

“育成のためには、部下と希望を語り合う。「希望なくして努力なし」”
(161ページ)

“(選手がどう考えてそれを実行したのかというプロセスを見ずに)
選手の調子や結果によって褒めたり、方針を変えたり、あるいは
その選手の適材適所を見誤ったりすれば、育成は中途半端になる。
プロ社会において、中途半端は選手を骨の髄まで腐らせてしまう”
(56ページ)


こうした信念に基づいて人材が発掘され、育成されることにより、
強いチームが作り上げられ、成果が上がるようになってくる。
そしてその結果、自信や誇りといった財産がチームに受け継がれ、
「伝統」という何事にも替えがたい無形の力になる、という。

企業の風土にも、全く同じことが言えると思う。

折りしも、米シティグループが5万人の人員削減を決定したという報道が
ニュースで流れている。

しかしながら、今の時代だからこそ、「発掘と育成」が重要なのでは
ないかと思う。


山谷@ぎっくり腰になってしまった(泣)

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