2008年6月25日水曜日

Vol.025 アウトプットは重要な仕事である!

どうも最近「話せない」「説明出来ない」人が増えている気がする。

先日ある社員と話をしていた時のこと。
彼は学生時代さまざまな国を旅したらしいが、
その中で一番好きな国がインドであるという。

そこで、「インドと日本の違いは何?」と質問したところ、
少し考えたあと、
「インドが身分制度によって社会が動いているところです」
という回答をもらった。

なるほど、インドはカースト制度が継承されていることを
私もベンキョーやTVなどを通して断片的に知ってはいたが、
インドに行ったことがない私は現実にその制度社会を感じたことはなく、
具体的なことに関しても無知である。
そこで、「具体的には例えばどういうこと?」と質問すると、
驚くことに彼は返答に窮してしまった。

たぶん、この原因は彼に説明能力がないか、
もしくは、見栄を張って回答をしたか、恐らく後者かなあと思い、
助け船を出してみたものの、その後も
彼からの情報でインドに行ったことのない私にプラスとなるものは
皆無であった。

せっかく旅をして来たのにもったいない話である。

「アウトプットは重要な仕事である!」

誰に言われたかは覚えていないが、私が新人の頃にいろいろな先輩に
一番指摘されたことである。


山谷@アウトプット力が大事

2008年6月18日水曜日

Vol.024 同族経営のメリット(下)

前回のこのコラムでは、同族経営に関しての考察―
一般的に「同族経営」というと良い企業風土のイメージはないが、
よくよく見渡してみると、日本の経済成長を支えてきた企業には
同族企業が多く、実は「同族経営」というのは経営手法の選択として
メリットが多いのではないか、ということについて考えてみた。

それに対し、リクルートやソニー、ホンダなどは同族という概念すら
ない会社である。

私もリクルートで育ったために、たまに、同族会社にいる知人の話など
を聞くと「そんなこともあるのか・・」と思ってしまう。

一代で売上数百億円規模までに発展させたある業界最大手の会社では、
毎年年末にホテル宴会場にて全社員パーティをするそうだが、その際、
創業家だけはエリアが区切られており、一般社員とは区分けされるそうだ。

嘘みたいな本当の話だが、一方で、この企業に関して言えば、
それ以外の面の「凄さ」があるから、そこまで企業価値を生み、
世の中から評価されて来たという事実も間違いない。

私が以前働いていた電子部品輸入専門商社も、完全に同族会社であった。
社長の親族が役員の過半数という配置であったが、
私としては、むしろその方が関係性がわかり易くて良かった気がする。

同族だからどうのこうの、というよりも、
本当はその経営者の経営の仕方が問題なのであり、
それがプラスの際は「同族」問題がなく、マイナスの際に「同族」という
かたちで問題のすり替えが発生している気がする。

いずれにしても、そこで働く社員が「そもそも」何を価値として
働いているかが重要であり、その価値と企業の価値がマッチ出来るような
採用、風土が大切である。


山谷@日本人には同族が良いかもしれません・・・

2008年6月11日水曜日

Vol.023 同族経営のメリット(上)

「同族経営」というと一般的に良い企業風土のイメージがない。

しかしながら、ソニーやホンダ、リクルートなど、
ごく一部の「先進的」と言われている企業以外に、
同族でない会社を探すほうが大変であるような気がする。 

松下電器もトヨタ自動車も何らかの形で創業家が残り、各グループ会社の
社長も親族が多い。キヤノンの御手洗会長はもちろん創業家であるし、
あの任天堂も山内家が筆頭株主である。サントリーも伊藤園も森永製菓も
山崎製パンも大正製薬、エーザイも創業家出身社長である。
他にも、出光興産や少し前の西武グループなども同族である。
(ソフトバンクの孫さんも弟が子会社の役員である。)

企業ばかりでなく、東海大学系列は全て一族が理事・学長を務め、
プロ野球球団の広島東洋カープのオーナーは松田家で占められる。
(以上Wikipediaから引用)

このように、日本の経済を支え発展させて来た会社に同族が多いという
ことは、よくよく考えてみると、「同族経営だから良くない」と決めて
かかるのは、どうも違うのではないかと思う。
また、一族が何らかのカタチで関わるにせよ、
松下電器や任天堂など、実態として経営に携わる経営陣の人事について、
経営能力を優先させる方向へ軌道修正をかけている例もある。 

さらに考えると、そもそも、創業者・創業家は、
創業を経験していない人にはわからない、大変な思いや苦労をしているの
だから、そこに親族を入れたくなる気持ちはある意味自然であると思う。
むしろ同族経営をしないと主張している創業者の方が超異例なのでは
ないだろうか。

海外に目を向けても、カーギル、フォード、ウォルマート、ロスチャイルド、
BMWなど、同族経営は沢山ある。
 
同族経営も経営手法の選択としてメリットが多いと思う最近である。


山谷@先入観を捨てる

2008年6月4日水曜日

Vol.022 コミュニケーションは1日にして成らず

「経営の神様」と言えば松下幸之助である。

その松下幸之助が松下電器を創業したのは、実際には1918年であったが、
経営理念を全店員168名に発表した1932年5月5日を創業記念日にしたそうで
ある。(「同行二人松下幸之助と歩む旅」北康利著 PHP研究所出版)

どちらかというと話し下手な松下幸之助であるにも関わらず、
その時の経営理念の発表は、すさまじい感動を呼びおこしたと言われている。

「日頃の信頼感の積み重ねが、
 いざというときに『思い』を共有できるのである。」

と著者・北康利氏は書かれているが、
確かに、信頼感がなければいくら思いを訴えたところで、
心に沁みいるものではない。

「不機嫌な職場」や「タコツボ化」で信頼感が失われている職場で
いくら理念を唱えても共有することは不可能である。

常日頃のコミュニケーションがいかに重要かと言うことを
改めて実感したエピソードである。

コミュニケーションは1日にして成らず。


山谷@道は険しい